メタリカ歌詞勝手に解釈論
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『METALLICA』収録曲


01. Enter Sandman
02. Sad But True
03. Holier Than Thou
04. Unforgiven
05. Wherever I May Roam
06. Don't Tread On Me
07. Through The Never
08. Nothing Else Matters
09. Of Wolf And Man
10. God That Failed
11. My Friend Of Misery
12. Struggle Within


■ENTER SANDMAN   エンター・サンドマン

「sandman」はおとぎ話に出てくる"眠りの精"のことで、子供の目に砂をまき、眠りを誘うと言われています。
眠たくなると目をこするのはそのためというわけです。「Now I lay~」のくだりは就寝前のお祈りの常套句。
復唱している子供の声の主はプロデューサーであるボブ・ロックの息子だそうです。(もう成人ですかね)

「hush」は日本で言うところに「シーッ」ですかね。「静かにして」と子供に向けて言う場合に使います。
その後に続く化け物がいろんなところにいるというくだりから子供の頃の夜の恐怖を描いた曲と言っていいでしょう。

それにしても随一のヘヴィ・メタルバンドと呼ばれたメタリカの、最大のヒット曲の題材が
子守歌というのもなんだか不思議な感じがしますねぇ。


メタリカ詩集


Say your prayer, little one
Don't forget, my son
To include everyone
I tuck you in, warm within
Keep you free from sin
Till the sandman, he comes

お祈りをするのだ、幼きものよ
わが息子よ、みんなを入れることを
忘れてはいけないよ
よくくるまって、中は暖かいんだから
罪悪にはかかわらず
サンドマンがやってくるまで

Sleep with one eye open
Gripping your pillow tight

眠るときも片目は閉じずに
しっかりと枕をつかんで

Exit:light
Enter:night
Take my hand
We're off to never-never land

出でるのは・・・光
入り込むのは・・・夜
この手をおとり
私達はネヴァー・ネヴァー・ランドへ行くんだよ

Something's wrong, shut the light
Heavy thoughts tonight
And they aren't of Snow White
Dreams of war, dreams of liers
Dreams of dragon's fire
And of things that will bite

何かがおかしい、光をさえぎれ
今夜は重苦しい考えになる
それはもちろん白雪姫のことじゃない
戦争の夢、嘘つきたちの夢
龍の炎の夢
そして噛み付こうとしているものの夢

Sleep with one eye open
Gripping your pillow tight

眠るときも片目は閉じずに
しっかりと枕をつかんで

Exit:light
Enter:night
Take my hand
We're off to never-never land

出でるのは・・・光
入り込むのは・・・夜
この手をおとり
私達はネヴァー・ネヴァー・ランドへ行くんだよ

Now I lay me down to sleep
(Now I lay me down to sleep)
Pray the Lord my soul to keep
(Pray the Lord my soul to keep)
If I die before I wake
(If I die before I wake)
Pray the Lord my soul to take
(Pray the Lord my soul to take)

今、私はこの身を横たえ眠りにつきます
(今、私はこの身を横たえ眠りにつきます)
天にまします主に我が魂をお預けします
(天にまします主に我が魂をお預けします)
もし目覚める前に死が私を訪れるなら
(もし目覚める前に死が私を訪れるなら)
主よどうぞ我が魂をお召しください
(主よどうぞ我が魂をお召しください)

Hush
Little baby, don't say word
And never mind that noise you heard
It's just the beasts under your bed
In your closet, in your head

おやすみ
かわいいお前、何も言わずに
耳にした音など決して気にせずに
あれは単にお前のベッドの下に潜んでいる獣達の音さ
そう、お前の戸棚にも頭の中にも潜んでいる奴らのね

Exit:light
Enter:night
Grain of sand

出でるのは・・・光
入り込むのは・・・夜
砂の粒

Exit:light
Enter:night
Take my hand
We're off to never-never land

出でるのは・・・光
入り込むのは・・・夜
この手をおとり
私達はネヴァー・ネヴァー・ランドへ行くんだよ

※訳 さこたはつみ

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■SAD BUT TRUE   サッド・バット・トゥルー

この曲のヒントになったのはアンソニー・ホプキンス主演映画『マジック』だと言われています。映画の内容はこんな感じです。↓
「1人の腹話術師を中心に、彼にまつわる人間の愛欲と欲望、そこから起こる殺人などを描くサスペンス映画」(goo映画より)
IとYouで語り合う構成の歌詞は自分と腹話術の人形(パペット)、つまり自分ともう1人の自分との対話となっていて
この曲のテーマとなっています。

そうした背景を考えた上でこの曲の歌詞を見てみるとなんとも「ネガティヴ」な歌詞なんですね。
誰しも持っているであろう「自分の汚い部分」に焦点を当て、もう1人の自分がそんな汚い部分を「sad but true」
の一語で半ば諦め気味に「認めちまえよ」と語りかけてくるかのようです。

あるいはもう1人の自分に代弁させることで汚い自分へのエクスキューズ(言い訳)をしているともとれるし、
「I'm the one who cares」から「I no longer care」へと人格が乖離していく「精神分裂病の歌」にも聴こえます。
映画『マジック』を見ればよりこの歌詞に対する理解が深まるかもしれませんね。


メタリカ詩集

Hey
I'm your life
I'm the one who takes you there
Hey
I'm your life
I'm the one who cares

ヘイ
俺はお前の命
お前をそこへと連れて行くもの
ヘイ
俺はお前の命
お前を気にかけてやっている存在さ

They
They betray
I'm your only true friend now
They
They'll betray
I'm forever there

奴らは
奴らは裏切る
今じゃ俺がお前のたった一人の親友なんだ
奴らは
奴らは裏切るだろうが
俺は永遠にそこにいるんだ


I'm your dream, make you real
I'm your eyes when you must steal
I'm your pain when you can't feel
Sad but true


俺はお前の夢、お前を本物にしてやる
俺はお前が盗みを働く時のお前の目だ
俺はお前が感じられないお前の苦痛
悲しいけど本当のことさ

※※
I'm your dream, mind astray
I'm your eyes when you're away
I'm your pain while you repay
You know it's sad but true

※※
俺はお前の夢、迷う心
俺はお前がいない時のお前の目だ
俺はお前が報復している時のお前の苦痛
わかってるだろ、残念だけど本当のことなんだよ

Sad but true

悲しいけど本当のことさ

You
You're my mask
You're my cover, my shelter
You
You're my mask
You're the one who's blamed

お前は
お前は俺の仮面
俺の覆い、俺の避難場所
お前は
お前は俺の仮面
責められるのはお前の方だよ

Do
Do my work
Do my dirty work, scapegoat
Do
Do my deeds
For you're the one who's shamed

やるんだ
俺の仕事をやるんだよ
俺の汚い仕事をやるのさ、いけにえってやつさ
やるんだ
俺のやることをやるんだよ
恥をかくのもお前なんだから

※ Repaet

※ 繰り返し

※※ Repaet

※※ 繰り返し

Sad but true

悲しいけど本当のことだ

I'm your dream
I'm your eyes
I'm your pain

俺はお前の夢
お前の目だ
お前の苦痛

I'm your dream
I'm your eyes
I'm your pain
You know it's sad but true

俺はお前の夢
お前の目だ
お前の苦痛
わかるだろ、残念だけど本当のことさ

Hate
I'm your hate
I'm your hate when you want love
Pay
Pay the price
Pay, for nothing's fair

憎しみ
俺はお前の憎しみさ
お前が愛を望んでいる時のお前の憎しみだよ
支払うんだ
代償を支払うんだ
支払うんだ、公正なものなんてありはしないんだから

Hey
I'm your life
I'm the one who took you there
Hey
I'm your life
And I no longer care

ヘイ
俺はお前の命
お前をそこへ至らしめたもの
ヘイ
俺はお前の命
もう気にはしない

※ Repaet

※ 繰り返し

I'm your truth, telling lies
I'm your reason, alibis
I'm inside, open your eyes
I'm you

俺は嘘をつく真実
俺はお前の理由そしてアリバイ
俺は内側にいてお前の目を開いてやるんだ
俺はお前なのさ

Sad but true

悲しいけど本当のことだ

※訳 さこたはつみ

■HOLIER THAN THOU   ホゥリアー・ザン・ゾウ

これだけはっきりとわかりやすい主張をしている曲はメタリカのなかでも珍しい気がします。
歌詞の内容は見ての通り、ゴシップばかり追っている人々やマスコミ(または評論家)に向けた強烈なメッセージですね(苦笑

曲名にも使われている「holier-than-thou」は慣用句的に使われる表現で「独善的な(人)、ひとりよがりの(人)、信心ぶる(人)」
という意味合いで使われるようです。この辺は文脈に沿って「聖人ぶる」「いやに偉そう」と意訳しました。
この言葉は旧約聖書のイザヤ書に登場します。

「Judge not lest ye be judged yourself」という表現も聖書からの引用で、
こちらは新約聖書マタイによる福音書第7章第1節に出てきます。
下記の日本語訳では「聖書だってこう言ってんだろ?」というニュアンスを入れてみました。

もうひとつ面白い表現は「burn one's bridge」。(逃げ道である)橋を焼く、
つまり背水の陣とか追い詰められるという表現で使われるみたいです。
bridgeをboatに置き換えても同じ表現になります。

勉強になるなぁ(笑



No more!
The crap rolls out your mouth again
Haven't changed, your brain is still gelatin
Little whispers circle around your head
Why don't you worry about yourself instead?

もうたくさんだ!
またあんたの口からたわごとがペラペラと
変わりやしないさ、おまえの頭はまだゼラチンなんだ
小さなささやきが俺の頭をグルグル回ってる
俺のことなんかより自分自身の心配をしたらどうだい?

Who are you? Where ya been? Where ya from?
Gossip burning on the tip of your tongue
You lie so much, you believe yourself
Judge not lest ye be judged yourself

おまえは誰なんだ? どこにいたんだ? どこからきたんだ?
おまえの舌先ではゴシップが燃えあがってんだ
おまえはたくさん嘘をついても自分を信じている
「人を裁くことなかれ、汝が裁かれざるためなればなり」って言うだろ?

Holier than thou
You are
Holier than thou
You are
You know not

やけに聖人ぶりやがって
おまえだよ
いやに偉そうじゃないか
おまえのことだよ
おまえは何も知りはしないんだ

Before you judge me take a look at you
Can't you find something better to do?
Point the finger, slow to understand
Arrogance and ignorance go hand in hand

俺を裁く前に自分の姿を顧みるがいいさ
他にマシなことでもみつけられないのかい?
指弾するくせに、頭は鈍いんだ
傲慢と無知が手と手を取り合ってるみたいだよ

It's not who are you, it's who you know
Others lives are the basis of your own
Burn your bridges and build them back with wealth
Judge not, lest ye be judged yourself

おまえが誰かなのではなく、誰を知っているかが問題で
他人の生活がおまえ自身の生きがいってか
おまえは追い詰められても富の力で取り戻しちまうのさ
「裁くなかれ、汝が裁かれざるためなればなり」って言うだろ?

Holier than thou
You are
Holier than thou
You are
You know not
Who the hell are you?

やけに聖人ぶりやがって
おまえだよ
いやに偉そうじゃないか
おまえのことだよ
おまえは何も知りはしないんだ
おまえは一体何様だ?

Holier than thou
You are
Holier than thou
You are
You know not

やけに聖人ぶりやがって
おまえだよ
いやに偉そうじゃないか
おまえのことだよ
おまえは何も知りはしないんだ

Not!

何にもな!

※訳 THINGY

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■NOTHING ELSE MATTERS   ナッシング・エルス・マターズ

メタリカ初のラヴ・ソングと呼ばれるこの曲。
事実、ジェイムズが以前の恋人を思い書いた曲と言われてます。
これだけのバラード曲を書かせて「nothing else matters」と言わせた
その元恋人も女冥利に尽きるってなもんですな。

このアルバム以降を通して言えるのかも知れませんが、出てくる単語はとてもシンプルです。
訳したなかでポイントになるところと言えば「they」の部分。
これを「彼ら」と訳すと『「彼ら」ってどこの誰やねん(怒』ということになりかねないので
不特定多数の「they」として訳しました。

歌詞を全部訳してからもう一度和訳を眺めると、男女間でのラヴ・ソングという意味合いだけでなく
『KILL 'EM ALL』から脈々と続く信頼するファンへのラヴ・ソングともとれますなぁ。


メタリカ詩集

So close, no matter how far
Couldn't be much more from the heart
Forever trusting who we are
And nothing else matters

離れた距離なんか気にならないほど近くに感じる
これ以上ないほど心から
俺たち自身を永遠に信じるなら
他のことはどうでもいいんだ

Never opened myself this way
Life is ours, we live it our way
All these words I don't just say
And nothing else matters

こんなふうに俺が心を開いたことはなかった
人生は俺たちのもの、俺たちのやり方で生きていくんだ
俺はこんな言葉をただ並べたわけじゃない
他のことはどうでもいいんだ

Trust I seek and I find in you
Every day for us something new
Open mind for a different view
And nothing else matters

俺が探し求めていた信頼をおまえの中にみつけた
俺たちにとっては毎日が新鮮だ
違った見方にも心を開いて
他のことはどうでもいいんだ

Never cared for what they do
Never cared for what they know
But I know

誰が何をしようとも気にしない
誰が何を知っていようとも気にしないんだ
俺はわかっているから

So close, no matter how far
Couldn't be much more from the heart
Forever trusting who we are
And nothing else matters

離れた距離なんか気にならないほど近くに感じる
これ以上ないほど心から
俺たち自身を永遠に信じるなら
他のことはどうでもいいんだ

Never cared for what they do
Never cared for what they know
But I know

誰が何をしようとも気にしない
誰が何を知っていようとも気にしないんだ
俺はわかっているから

I never opened myself this way
Life is ours, we live it our way
All these words I don't just say
And nothing else matters

こんなふうに俺が心を開いたことはなかった
人生は俺たちのもの、俺たちのやり方で生きていくんだ
俺はこんな言葉をただ並べたわけじゃない
他のことはどうでもいいんだ

Trust I seek and I find in you
Every day for us something new
Open mind for a different view
And nothing else matters

俺が探し求めていた信頼をおまえの中にみつけた
俺たちにとっては毎日が新鮮だ
違った見方にも心を開いて
他のことはどうでもいいんだ

Never cared for what they say
Never cared for games they play
Never cared for what they do
Never cared for what they know
And I know

誰が何を言おうとも気にしない
誰がゲームを演じようとも気にしない
誰が何をしようとも気にしない
誰が何を知っていようとも気にしないんだ
俺はわかっているから

So close, no matter how far
Couldn't be much more from the heart
Forever trusting who we are
And nothing else matters

離れた距離なんか気にならないほど近くに感じる
これ以上ないほど心から
俺たち自身を永遠に信じるなら
他のことはどうでもいいんだ

※訳 THINGY

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