METALLICA : メタリカ歌詞勝手に解釈論 : メタリカ歌詞勝手に解釈論

メタリカ歌詞勝手に解釈論

Enter Sandman

「sandman」はおとぎ話に出てくる"眠りの精"のことで、子供の目に砂をまき、眠りを誘うと言われています。
眠たくなると目をこするのはそのためというわけです。「Now I lay~」のくだりは就寝前のお祈りの常套句。
復唱している子供の声の主はプロデューサーであるボブ・ロックの息子だそうです。(もう成人ですかね)

「hush」は日本で言うところに「シーッ」ですかね。「静かにして」と子供に向けて言う場合に使います。
その後に続く化け物がいろんなところにいるというくだりから子供の頃の夜の恐怖を描いた曲と言っていいでしょう。

それにしても随一のヘヴィ・メタルバンドと呼ばれたメタリカの、最大のヒット曲の題材が
子守歌というのもなんだか不思議な感じがしますねぇ。

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Sad But True

この曲のヒントになったのはアンソニー・ホプキンス主演映画『マジック』
だと言われています。映画の内容はこんな感じです。↓
「1人の腹話術師を中心に、彼にまつわる人間の愛欲と欲望、
そこから起こる殺人などを描くサスペンス映画」(goo映画より)
IとYouで語り合う構成の歌詞は自分と腹話術の人形(パペット)、
つまり自分ともう1人の自分との対話となっていて
この曲のテーマとなっています。

そうした背景を考えた上でこの曲の歌詞を見てみるとなんとも
「ネガティヴ」な歌詞なんですね。
誰しも持っているであろう「自分の汚い部分」に焦点を当て、
もう1人の自分がそんな汚い部分を「sad but true」
の一語で半ば諦め気味に「認めちまえよ」と語りかけてくるかのようです。

あるいはもう1人の自分に代弁させることで汚い自分へのエクスキューズ
(言い訳)ともとれるし、「I'm the one who cares」から
「I no longer care」へと人格が乖離していく「精神分裂病の歌」にも聴こえます。
映画『マジック』を見ればよりこの歌詞に対する理解が深まるかもしれませんね。




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Holier Than Thou

これだけはっきりとわかりやすい主張をしている曲はメタリカのなかでも珍しい気がします。
歌詞の内容は見ての通り、ゴシップばかり追っている人々やマスコミ(または評論家)に向けた強烈なメッセージですね(苦笑

曲名にも使われている「holier-than-thou」は慣用句的に使われる表現で「独善的な(人)、ひとりよがりの(人)、信心ぶる(人)」
という意味合いで使われるようです。この辺は文脈に沿って「聖人ぶる」「いやに偉そう」と意訳しました。
この言葉は旧約聖書のイザヤ書に登場します。

「Judge not lest ye be judged yourself」という表現も聖書からの引用で、
こちらは新約聖書マタイによる福音書第7章第1節に出てきます。
下記の日本語訳では「聖書だってこう言ってんだろ?」というニュアンスを入れてみました。

もうひとつ面白い表現は「burn one's bridge」。(逃げ道である)橋を焼く、
つまり背水の陣とか追い詰められるという表現で使われるみたいです。
bridgeをboatに置き換えても同じ表現になります。

勉強になるなぁ(笑

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The Unforgiven

この曲のヒントになったのはアイン・ランドの小説『アンセム』だという噂があります。
メタリカがそうだと言った事実はありませんが、読んでみるとたしかに
この曲のテーマと似ているところがありました。
そのテーマとは「自分らしく生きられないことへの罪」です。
※『アンセム』では自我が許されない世界が描かれ、
「罪」の意味が逆転していますが。

歌詞に出てくるTheyを宗教団体とすれば、ジェイムズの家庭環境が
影響している歌だとも推察されます。
(詳しくは『LOAD』編の「Until It Sleeps」をご覧ください。)

しかし、自分が思うように生きられないというテーマは
もっと広い意味でも捉えられますね。
卑近な例で言えば、会社人間になってしまい、気がついたら自分自身を
失っていたとか。(この場合はThey=会社)
そして「battled」や「fight」で「戦ってきた」のはおそらく
「自分自身を取り戻す戦い」だったのではないかと。
いろんな人称が出てきますが、They以外の「He」「The young man」
「The old man」「Tired man」はすべて同じ「I」であり、
みな「The Unforgiven」=許されざる者=自分を偽って生きている者とみていいでしょう。

とかく自分自身を見失いがちな現代において「自分探し」という言葉が闊歩する昨今のこと。
このテーマをメタリカがとりあげていたというのが興味深いです。
(といってもこれはあくまで勝手解釈なんですが)

ちなみに冒頭で書いたアイン・ランドの『アンセム』ですが、
版権が切れており日本アイン・ライド研究会の藤森かよこさんが全訳した
文章がネット上で載っていますので興味のある方はぜひ。
藤森かよこの日本アイン・ランド研究会
『アンセム』全訳





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Wherever I May Roam

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Don't Tread On Me

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Through The Never

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Nothing Else Matters

メタリカ初のラヴ・ソングと呼ばれるこの曲。
事実、ジェイムズが以前の恋人を思い書いた曲と言われてます。
これだけのバラード曲を書かせて「nothing else matters」と言わせた
その元恋人も女冥利に尽きるってなもんですな。

このアルバム以降を通して言えるのかも知れませんが、出てくる単語はとてもシンプルです。
訳したなかでポイントになるところと言えば「they」の部分。
これを「彼ら」と訳すと『「彼ら」ってどこの誰やねん(怒』ということになりかねないので
不特定多数の「they」として訳しました。

歌詞を全部訳してからもう一度和訳を眺めると、男女間でのラヴ・ソングという意味合いだけでなく
『KILL 'EM ALL』から脈々と続く信頼するファンへのラヴ・ソングともとれます。

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Of Wolf And Man

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The God That Failed

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My Friend Of Misery

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The Struggle Within

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