メタリカ歌詞勝手に解釈論
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『MASTER OF PUPPETS』収録曲


1. Battery
2. Master Of Puppets
3. The Thing That Should Not Be
4. Welcome Home (Sanitarium)
5. Disposable Heroes
6. Leper Messiah
7. Orion
8. Damage, Inc
■BATTERY   バッテリー

「Battery」は電池とか野球用語のバッテリーを思い浮かべますが、
これは投手と捕手ではなくメタリカとファンのバッテリーです。
『KILL 'EM ALL』で多く歌われてる「ファンとの絆」ソングの集大成版といっていいでしょう。

まだまだアンダーグランドな存在だった当時はこの「ファンとの絆」が
バンドにとって大きな支えになっていたことをうかがえます。
特に「Crushing all deceivers~」の箇所は評論家に認められなくても
この音楽もろとも過小評価をぶち破ってやるって感じですね。

徹底して韻を踏んでいるところも注目すべき点でしょうか。
サビの部分はライブで「バッテェリー!!」とファンと共に叫ぶことを
意識して書かれたのかなぁとさえ思いますね。

実はこの曲、サンフランシスコの「Battery Street」に面したところにあったナイトクラブ、
"Old Waldorf Club"への間接的なトリビュート・ソングとも言われています。
※かつてメタリカはもちろん、AC/DC、U2、イギー・ポップ、REM、XTCなんかもステージにたったそうです。


メタリカ詩集

Lashing out the action
Returning the reaction
Weak are ripped and torn away
Hypnotizing power
Crushing all that cower
Battery is here to stay

アクションに興奮し
反応を返し
軟弱ものは引き裂かればらばらにされるだけ
めくるめく力
すくんでいる奴はみんな押しつぶす
バッテリーここにありだ

Smashing through the boundaries
Lunacy has found me
Cannot stop the battery

限界をぶち抜け
狂気が俺をつかまえたんだ
もうこの群れは止められない

Pounding out aggression
Turns into obsession
Cannot kill the battery

攻撃的な思いを叩きだし
妄執へと変えていく
この群れを殺すことはできないさ

Cannot kill the battery
Battery is found in me

このファミリーは殺せない
絆は俺の中にあるのさ

Battery
Battery

バッテリー
バッテリー

Crushing all deceivers
Mashing non-believers
Never ending potency
Hungry violence seeker
Feeding off the weaker
Breeding on insanity

欺瞞者は押しつぶし
信じない奴らはぐちゃぐちゃにしてやれ
勢力は果てしなく
暴力を探す飢えた奴らは
軟弱もので上を満たし
狂気によって養われる

Smashing through the boundaries
Lunacy has found me
Cannot stop the battery

限界をぶち抜け
狂気が俺をつかまえたんだ
もうこの群れは止められない

Pounding out aggression
Turns into obsession
Cannot kill the battery

攻撃的な思いを叩きだし
妄執へと変えていく
この群れを殺すことはできないさ

Cannot kill the battery
Battery is found in me

このファミリーは殺せない
絆は俺の中にあるのさ

Battery
Battery

バッテリー
バッテリー

Circle of destruction
Hammer comes crushing
Powerhouse of energy
Whipping up a fury
Dominating flurry
We create the battery

破壊の輪
ハンマーが叩きつぶす
エネルギーの発電所
怒りを駆り立て
疾風で支配し
俺達は絆を造りあげる

Smashing through the boundaries
Lunacy has found me
Cannot stop the battery

限界をぶち抜け
狂気が俺をつかまえたんだ
もうこの群れは止められない

Pounding out aggression
Turns into obsession
Cannot kill the battery

攻撃的な思いを叩きだし
妄執へと変えていく
この群れを殺すことはできないさ

Cannot kill the battery
Battery is found in me

このファミリーは殺せない
絆は俺の中にあるのさ

Battery
Battery
バッテリー
バッテリー
Battery
Battery

バッテリー
バッテリー

※訳 さこたはつみ

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■MASTER OF PUPPETS   マスター・オブ・パペッツ

カタカナで「パペット」と言うと指人形や某芸人が使っているカエルや牛の人形を
思い浮かべますが、ここでは「strings(糸)」という単語があることから
操り人形の意で使われています。

そもそもこれは何の歌なのか?
「Needlework」は針仕事いっても裁縫ではなく麻薬注射。
「Chop your breakfast on a mirror」はコカインを吸引するときに
鏡やガラスの上で細かくすることからきた表現。
このような婉曲的な表現を用いて麻薬中毒を描いた曲というのが定説です。

つまり「Master Of Puppets」=擬人化された麻薬というわけです。
「Taste me you will see ~」のくだりも麻薬からの誘惑をうまく表現していますよね。

「Master Of Puppets」を主語にして悪魔のようなセリフを吐かせ、
ギターソロを挟んでの中間部では、ようやく深みにハマっていることに気付いた
「中毒者」に主語が入れ替わっています。
そしてまた主語が戻り、最後に中間部の歌詞にある「あざ笑う声」で
終わるという、8分もの曲中に一連の物語が読み取れますねぇ。

初めて聴いたときはあの最後の笑い声の意味がまったくわかりませんでしたが
こうして歌詞を追っていくと「ちゃんと意味があったんだ」(←当たり前)って思います。



End of passion play crumbling away
I'm your source of self-destruction
Veins that pump with fear
Sucking darkest clear
Leading on your death's construction
Taste me you will see
More is all you need
You're dedicated to
How I'm killing you

受難劇の結末がもろくも崩れていく
私はお前の自己破壊の素だ
恐怖に脈打つ血管
真っ黒になるまで吸い込んで
お前の死の構築を導いていく
私を味わってみればわかるさ
もっとほしくなるだけだって
お前は夢中になるんだ
私の殺し方に

Come crawling faster
Obey your master
Your life burns faster
Obey your master
Master

さあもっと早く這ってくるがいい
お前の主に従うのだ
お前の命はあっという間に燃え尽きていく
お前の主に従うのだ
主に

Master of puppets
I'm pulling your strings
Twisting your mind
And smashing your dreams
Blinded by me
You can't see a thing
Just call my name
'Cause I'll hear you scream

操り人形の主
私はお前の糸を操る
お前の心をねじ曲げ
お前の夢を砕く
私に目をふさがれて
お前には何も見えない
私の名前を叫ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

Just call my name
'Cause I'll hear you scream

私の名前を呼ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

Needlework the way never you betray
Life of death becoming clearer
Pain monopoly ritual misery
Chop youy breakfast on a mirror
Taste me you will see
More is all you need
You're dedicated to
How I'm killing you

針の仕事はお前を決して裏切らない
死の日々が明らかになっていく
苦痛が独占する惨めな儀式
鏡の上で朝食を刻むのだ
私を味わってみればわかるさ
もっとほしくなるだけだって
お前は夢中になるんだ
私の殺し方に

Come crawling faster
Obey your master
Your life burns faster
Obey your master
Master

さあもっと早く這ってくるがいい
お前の主に従うのだ
お前の命はあっという間に燃え尽きていく
お前の主に従うのだ
主に

Master of puppets
I'm pulling your strings
Twisting your mind
And smashing your dreams
Blinded by me
You can't see a thing
Just call my name
'Cause I'll hear you scream

操り人形の主
私はお前の糸を操る
お前の心をねじ曲げ
お前の夢を砕く
私に目をふさがれて
お前には何も見えない
私の名前を叫ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

Just call my name
'Cause I'll hear you scream

私の名前を呼ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

Master
Master
Where's the dreams that I've been after
ご主人様
ご主人様
俺が追いかけていた夢はどこだ?
Master
Master
You promised only lies
ご主人様
ご主人様
お前が約束したのは偽りだけ
Laughter
Laughter
All I hear or see is laughter
笑い声
笑い声
俺に聞こえ、見えるのは笑いだけ
Laughter
Laughter
Laughing at my cries

笑い声
笑い声
俺の嘆きをあざ笑っているんだ

Hell is worth all that
Natural habitat
Just a rhyme without a reason
Never ending maze
Drift on numbered days
Now your life is out of season
I will occupy
I will help you die
I will run through you
Now I rule you too

与えられる報いは地獄だけ
天性の性癖
分別などありはしない
終わることなき迷路
限られた日々を流されていくだけ
お前の命はもはや時期を逸したのだ
お前を占領し
お前が死ぬ手助けをし
お前の中を走り回る
今や私はお前を牛耳ってさえいるのだ

Come crawling faster
Obey your master
Your life burns faster
Obey your master
Master

さあもっと早く這ってくるがいい
お前の主に従うのだ
お前の命はあっという間に燃え尽きていく
お前の主に従うのだ
主に

Master of puppets
I'm pulling your strings
Twisting your mind
And smashing your dreams
Blinded by me
You can't see a thing
Just call my name
'Cause I'll hear you scream

操り人形の主
私はお前の糸を操る
お前の心をねじ曲げ
お前の夢を砕く
私に目をふさがれて
お前には何も見えない
私の名前を叫ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

Just call my name
'Cause I'll hear you scream

私の名前を呼ぶがいい
お前の叫びが聞こえるようだ

Master
Master

ご主人様
ご主人様と

※訳 さこたはつみ

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■THE THING THAT SHOULD NOT BE   ザ・シング

アメリカの作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼を中心とする一派が作り出し書き綴ってきた
『クトゥルー神話』が題材になっています。他にもクトゥルー神話を題材にしたメタリカの曲はありますが、
特にこの曲ではラヴクラフトの小説「The Shadow Over Innsmouth」(インスマスの影)がその題材の中心です。
原作のあらすじとこの曲の歌詞について他でも語られていたページがあったのでリンクしておきます。
歌詞の理解に大いに参考になりました。

http://www.jc-i.jp/thing.htm

題材の選択に関しては、クトゥルー神話に興味をもっていたクリフ・バートンの影響が大きいと思われます。
それが証拠にクリフの死後、アルバムからベースソロとともにクトゥルー神話を題材とした曲は姿を消していきます。

歌詞の内容はほとんどこの「インスマスの影」のストーリーに沿ったものでヒネリはないですが、
深読みすれば「Face The Thing That Should Not Be」や「In madness you dwell」
という節からジェイムズの家庭における宗教的な背景も歌詞に影響していると考えられなくもない。
(でもやっぱりそう考えるには無理あるかな。。。)
(※この辺のことは『LOAD』の「Until It Sleeps」の歌詞訳のところで書いているので割愛します)

ちなみに原作の設定を生かしたまま舞台を日本に変えた「インスマスを覆う影」(佐野史郎主演)が
ビデオで出ているのでそちらを見ると参考になります。
ラヴクラフト愛好家(ラヴクラフティアン)のページがあったので参考までにリンクしておきます。

H.P.Lovecraft & Cthulhu Movies
「インスマスを覆う影」

歌詞の中で出てくる「Great Old One」はクトゥルー神話の中では、ただ古いものという意味ではなく
「神」を表現した言葉として使われているようです。


Messenger of fear in sight
Dark deception kills the light

恐怖の使者が姿を現わす
暗黒の欺瞞が光の息の根を止める

Hybrid children watch the sea
Pray for father roaming free

混種の子供たちは海を見つめ
自由に徘徊する祖先に祈る

Fearless wretch
Insanity
He watches
Lurking beneath the sea
Great old one
Forbidden site
He searches
Hunter of the shadows is rising
Immortal
In madness you dwell

恐れ知らずの輩
狂気
彼は見つめる
海底に潜みながら
偉大なる父
禁じられた光景
彼は探す
影の狩人が今、立ち上がる
不死
その狂気の中、お前は暮らす

Crawing chaos underground
Cult has summoned twisted sound

這いまわる混沌は地底深く
祭儀が召集され音が捻じ曲がる

Out from ruins once possessed
Fallen city, living death

かつて支配した廃墟から
落ちていった町、生きる屍

Fearless wretch
Insanity
He watches
Lurking beneath the sea
Timeless sleep
Has been upset
He wakens
Hunter of shadow is rising
Immortal
In madness you dwell

In madness you dwell

恐れ知らずの輩
狂気
彼は見つめる
海底に潜みながら
永遠の眠りは
くつがえされた
彼は目覚めさせてしまったのだ
影の狩人が今、あらわれる
不死
その狂気の中、お前は暮らす

その狂気の中、お前は暮らす

Not dead which eternal life
Stranger eons death may die

永遠に横たわるのは死ではなく
会ったことのない者の永劫、死さえもが死を迎える

Drain you of your sanity
Face the thing that should not be

お前の正気を搾り出す
有り得ないものと今、向かい合うのだ

Fearless wretch
Insanity
He watches
Lurking beneath the sea
Great old one
Forbidden site
He searches
Hunter of shadow is rising
Immortal

In madness you dwell

恐れ知らずの輩
狂気
彼は見つめる
海底に潜みながら
偉大なる父
禁じられた光景
彼は探す
影の狩人が今、立ち上がる
不死

その狂気の中、お前は暮らす

※訳 Nikki Matsumoto(一部訳 THINGY)

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