メタリカ歌詞勝手に解釈論
presented by メタリカ情報局

メタリカ情報局ヘ戻ル

メタリカ歌詞勝手に解釈論メニューヘ戻ル

こちらは改装前の旧ページです。

最新をご覧になりたい方はこちらへどうぞ。

『MASTER OF PUPPETS』収録曲


1. Battery
2. Master Of Puppets
3. The Thing That Should Not Be
4. Welcome Home (Sanitarium)
5. Disposable Heroes
6. Leper Messiah
7. Orion
8. Damage, Inc
■BATTERY   バッテリー

「Battery」は電池とか野球用語のバッテリーを思い浮かべますが、
これは投手と捕手ではなくメタリカとファンのバッテリーです。
『KILL 'EM ALL』で多く歌われてる「ファンとの絆」ソングの集大成版といっていいでしょう。

まだまだアンダーグランドな存在だった当時はこの「ファンとの絆」が
バンドにとって大きな支えになっていたことをうかがえます。
特に「Crushing all deceivers~」の箇所は評論家に認められなくても
この音楽もろとも過小評価をぶち破ってやるって感じですね。

徹底して韻を踏んでいるところも注目すべき点でしょうか。
サビの部分はライブで「バッテェリー!!」とファンと共に叫ぶことを
意識して書かれたのかなぁとさえ思いますね。

実はこの曲、サンフランシスコの「Battery Street」に面したところにあったナイトクラブ、
"Old Waldorf Club"への間接的なトリビュート・ソングとも言われています。
※かつてメタリカはもちろん、AC/DC、U2、イギー・ポップ、REM、XTCなんかもステージにたったそうです。


メタリカ詩集

▲ページ上部に戻る

■MASTER OF PUPPETS   マスター・オブ・パペッツ

カタカナで「パペット」と言うと指人形や某芸人が使っているカエルや牛の人形を
思い浮かべますが、ここでは「strings(糸)」という単語があることから
操り人形の意で使われています。

そもそもこれは何の歌なのか?
「Needlework」は針仕事いっても裁縫ではなく麻薬注射。
「Chop your breakfast on a mirror」はコカインを吸引するときに
鏡やガラスの上で細かくすることからきた表現。
このような婉曲的な表現を用いて麻薬中毒を描いた曲というのが定説です。

つまり「Master Of Puppets」=擬人化された麻薬というわけです。
「Taste me you will see ~」のくだりも麻薬からの誘惑をうまく表現していますよね。

「Master Of Puppets」を主語にして悪魔のようなセリフを吐かせ、
ギターソロを挟んでの中間部では、ようやく深みにハマっていることに気付いた
「中毒者」に主語が入れ替わっています。
そしてまた主語が戻り、最後に中間部の歌詞にある「あざ笑う声」で
終わるという、8分もの曲中に一連の物語が読み取れますねぇ。

初めて聴いたときはあの最後の笑い声の意味がまったくわかりませんでしたが
こうして歌詞を追っていくと「ちゃんと意味があったんだ」(←当たり前)って思います。



▲ページ上部に戻る

■THE THING THAT SHOULD NOT BE   ザ・シング

アメリカの作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼を中心とする一派が作り出し書き綴ってきた
『クトゥルー神話』が題材になっています。他にもクトゥルー神話を題材にしたメタリカの曲はありますが、
特にこの曲ではラヴクラフトの小説「The Shadow Over Innsmouth」(インスマスの影)がその題材の中心です。
原作のあらすじとこの曲の歌詞について他でも語られていたページがあったのでリンクしておきます。
歌詞の理解に大いに参考になりました。

http://www.jc-i.jp/thing.htm

題材の選択に関しては、クトゥルー神話に興味をもっていたクリフ・バートンの影響が大きいと思われます。
それが証拠にクリフの死後、アルバムからベースソロとともにクトゥルー神話を題材とした曲は姿を消していきます。

歌詞の内容はほとんどこの「インスマスの影」のストーリーに沿ったものでヒネリはないですが、
深読みすれば「Face The Thing That Should Not Be」や「In madness you dwell」
という節からジェイムズの家庭における宗教的な背景も歌詞に影響していると考えられなくもない。
(でもやっぱりそう考えるには無理あるかな。。。)
(※この辺のことは『LOAD』の「Until It Sleeps」の歌詞訳のところで書いているので割愛します)

ちなみに原作の設定を生かしたまま舞台を日本に変えた「インスマスを覆う影」(佐野史郎主演)が
ビデオで出ているのでそちらを見ると参考になります。
ラヴクラフト愛好家(ラヴクラフティアン)のページがあったので参考までにリンクしておきます。

H.P.Lovecraft & Cthulhu Movies
「インスマスを覆う影」

歌詞の中で出てくる「Great Old One」はクトゥルー神話の中では、ただ古いものという意味ではなく
「神」を表現した言葉として使われているようです。


▲ページ上部に戻る

※お気に入り・ブックマークは、メタリカ情報局TOPページにお願いします。

「こんな解釈もあるよ」「俺にもっと歌詞について語らせろ!」な方は
管理人宛メールフォームからご一報ください。

メタリカ情報局ヘ戻ル

メタリカ歌詞勝手に解釈論メニューヘ戻ル

新作洋画予約で26%OFF!- セブンアンドワイ