メタリカ歌詞勝手に解釈論
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『RIDE THE LIGHTNING』収録曲


1. Fight Fire With Fire
2. Ride The Lightning
3. For Whom The Bell Tolls
4. Fade To Black
5. Trapped Under Ice
6. Escape
7. Creeping Death
8. The Call Of Ktulu


■FOR WHOM THE BELL TOLLS   誰がために鐘が鳴る

アーネスト・ヘミングウェイの同名小説から書かれた曲。
原作はスペインの内戦を描いた小説ですが、その中でも5人の兵士が
空爆によって丘で命を落とす場面を印象的に描いています。
この2ndアルバムでは一貫して人間の「死」について描かれているコンセプトアルバムですが、
この曲は文学的な描写によって戦争の空しさ・命のはかなさを際立たせている気がします。
たぶん当時、この歌詞を見て、「他のスラッシュメタルバンドとはちょっと違うぞ!?」
と思った人もいるかもしれませんね。




Make his fight on the hill in the early day
Constant chill deep inside
Shouting gun on they run through the endless grey
On they fight for the right, yes, by who's to say?
For a hill men would kill, why? They do not know
Stiffened wounds test their pride
Men of five still alive through the raging glow
Gone insane from the pain that they surely know

最初のうちは丘の上で戦っていた
心の奥底では震え続けていたのに
果てしない灰色の世界を逃げ行く間も銃が叫ぶ
自らの戦いでは誰もが正義、だがそれを誰に告げるのか?
あの丘のために人は殺しあう、だが何故なのか奴らも知らない
固まっていく傷が彼のプライドを試す
燃え盛る炎の中で5人はまだ生きている
苦痛が狂気をもたらすことを彼らは知っている

For whom the bell tolls
Time marches on
For whom the bell tolls

誰がために鐘はなる
時は進軍していく
誰がために鐘はなる

Take a look to the sky just before you die
It's the last time he will
Blackened roar massive roar fills the crumbling sky
Shattered goal fills his soul with a ruthless cry
Stranger now, are his eyes, to this mystery
He hears the silence so loud
Crack of dawn, all is gone except the will to be
Now they see what will be, blinded eyes to see

息を引き取るその前に空を見上げる
これが彼にとっては最後の機会
黒く塗られた叫びが、凄まじい叫びが裂かれた空を埋めて
無情の叫びとともに砕かれた結末が魂を埋めていく
この謎も彼の目には見知らぬもの
静寂がうるさく耳にこだまする
夜明けの兆しとともに行きつつあるもの以外は姿を消す
彼らにも今ならどうなのかわかる、見えなくなった目が見つめている

For whom the bell tolls
Time marches on
For whom the bell tolls

誰がために鐘はなる
時は進軍していく
誰がために鐘はなる

※訳 さこたはつみ

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■FADE TO BLACK   フェイド・トゥ・ブラック

生きる気力をなくしていき、自殺願望を歌ったともとれる歌詞ですが、
実はこの曲が書かれたきっかけは別にあります。

ボストンでバンドの機材が盗まれた後に、ジェイムズがそのときの心境をつづって書いた曲です。
相当落胆したんでしょうね(苦笑
なんでも、盗まれたマーシャル・アンプと同じ音を出すために
代わりのアンプ探しで2大陸をかけずり回ったそうなので。
結果的にアルバムコンセプトの「死」について最も語っている1曲となりました。

ジェイソン・ニューステッドがメタリカを去る前に
ステージで演奏した最後の曲になったというのも
歌詞と照らし合わせてみると何か運命めいたものを感じさせます。
「この曲が最後にぴったりだと思った」ジェイソン談

Now I will just say goobye・・・.


メタリカ詩集

Life it seems, will fade away
Drifting further every day
Getting lost within myself
Nothing matters no one else
I have lost the will to live
Simply nothing more to give
There is nothing more for me
Need the end to set me free

俺の命が消えていく
日毎に遠くなって
自分自身への中へと迷い込んでいくんだ
でもそれも他人にはどうでもいいことさ
生きる意志など失ってしまった
もう与えるものも残されてはいない
俺にはもう何もない
自分を解き放つためには結末が必要なのさ

Things aren't what they used to be
Missing one inside of me
Deathly lost, this can't be real
Cannot stand this hell I feel
Emptiness is filling me
To the point of agony
Growing darkness taking dawn
I was me, but now he's gone

物事はかつての姿を失い
俺の中の何かも消えてしまった
現実になり得るはずのなかった死のごとき喪失感
もうこの地獄には耐えられない
苦痛へと至るまで
空しさが俺を満たす
広がる闇が夜明けを蝕む
自分だった俺、だが彼はもはや去り行こうとしている

No one but me can save myself
But it's to late
Now I can't think
Think why I should even try
Yesterday seems
As though it never existed
Death Greets me warm
Now I will just say goodbye

俺だけが自分を救うことができたのに
もう遅すぎる
今はなぜ
この道を選んだのかすらわからない
昨日という日は
存在すらしなかったように思える
死は暖かく俺を迎えてくれる
今はたださらばと告げるのみ・・・

※訳 さこたはつみ

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■CREEPING DEATH   クリーピング・デス

十戒で有名な旧約聖書の『出エジプト記』がモチーフとなっている曲。
だから聖書にゆかりのない日本人にはなかなか理解しかねる歌詞となっております(苦笑

まずはなじみのない単語を幾つか。「Hebrews」ヘブライ人(ユダヤ人)、「Pharaoh」ファラオ(エジプトの国王)、
「Goshen」ゴセン(ナイル川デルタの東部地帯、肥沃の地)

『出エジプト記』でモーゼが奴隷として使役されていたヘブライ人を救うため、
ヘブライ人を連れてエジプトを脱出しようとしますが、エジプトの王であるファラオが追っ手を出します。
葦の海で水が割れてヘブライ人が通った後、ファラオの軍勢が通ると元に戻るシーンは有名ですね。

この曲中ではエジプトを出ようとしたモーゼを助けるために
神が疫病をエジプトに送ったところが描かれています。

唐突に出てくるように思われる「Lamb's Blood」(子羊の血)も聖書の記述に従っていて子羊の血は
主の“過ぎ越し”であり子羊の犠牲の血を家の入り口の鴨居にふりかけ血で覆い、死の御使いが
子羊の血のふりかけられていない家を訪れたことを記憶するため、殺されないために
「painted doors」となるわけです。
ちなみにここでいう死の御使いこそ「Plague」(疫病)です。

ここから毎年ユダヤ民族の間では過ぎ越し祭りとして子羊を食べる習慣があるそうです。
(といっても現在では信仰の厚い家でしかやらないみたいですが)

歌詞の内容的には聖書の内容まんまなようですが、青少年期特有の
孤独感や疎外感を表現しているのかもなんて深読みしすぎか。。。



Slaves
Hebrews born to serve, to the Pharaoh
Heed
To his every word, live in fear
Faith
Of the unknown one, the deliverer
Wait
Something must be done, four hundred years

奴隷たちよ
ヘブライ人はファラオに仕えるために生を受けた
注意しろ
彼の言葉全てに、そうして恐怖の中に生きるのだ
信念
それは知られざるもの、解放者
待つのだ
何かがなされることを、400年もの間


So let it be written,
So let it be done
I'm sent here by the chosen one
So let it be written
So let it be done
To kill the first born Pharaoh son
I'm creeping death


されば書き記せ
為すべきことを為せ
我は選ばれし者により遣わされた
されば書き記せ
為すべきことを為せ
ファラオの長子を殺すために
我は忍び寄る死

Now
Let my people go, land of Goshen
Go
I will be with thee, bush of fire
Blood
Running red and strong, down the nile
Plague
Darkness three days long, hail to fire

いざ
我が民よ進め、ゴセンの地へ
進め
我は火となって汝らとともにある
血は
赤々と激しく流れ、ナイル川を下る
疫病は
3日間の暗黒をもたらす、火を崇めよ

※Repeat

※繰り返し

Die by my hand
I creep across the land
Killing first-born man
Die by my hand
I creep across the land
Killing first-born man

死は我が手によってもたらされる
我は地を越えて忍び寄り
長子を死に至らしめる
死は我が手によってもたらされる
我は地を越えて忍び寄り
長子を死に至らしめる

I
Rule the midnight air, the destroyer
Born
I shall soon be there, deadly mass
I
Creep the steps and floor, final darkness
Blood
Lamb's blood, painted doors, I shall pass

我は
真夜中を司る破壊者
誕生
我は死の集団としてすぐそこに在る
我は
階(きざはし)を這い上がる最後の暗黒

扉に子羊の血を塗れ、我はその扉を過ぎ越していく

※Repeat

※繰り返し

※訳 さこたはつみ(一部改変THINGY)

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